【第4話】文房具 | 『帰ってきた』 コロ助の徒然日記 リローデッドZ パート2

【第4話】文房具

小学生や中学生の頃、必ずと言って良いほど、「文房具マニア」がいました。
(いや、そんなのいねえ、って言う人は、邪魔なので取り合えず黙ってて下さい)。

数種類のシャーペン・ボールペン・色ペン・マーカーなどなど。
あいつに聞けば、大抵の物は持ってるぜ!」といった、ドラえもんの様な奴がいたはずです。

私がそうでした。成績の良い人ほどノートの体裁や文房具にはこだわらず、得てして、「文房具マニア」や「ノートを綺麗に書く事だけが、授業中の楽しみ」の人は、あんまり成績が良くないのが相場ですが、私はそれほど酷くはありませんでした。

文房具マニアの人は、筆入れがパンパンになるくらい、色々なペンを入れてるわけです。それで、ファスナーが壊れちゃったり、布製の筆入れであれば、縫製がほつれちゃったりしてるわけです。
で、そういう人は参考書をマーカーで真っ黄色にしたりして、自分の勉強の進度を確認したりするわけです。マーカーで塗ってない参考書を見ると、不安で仕方がない、そんな人がいるはずです。
そして、そういう人はあんまり成績が良くないのが相場ですが、私はそれほど酷くありませんでした。

現在大人になって(もう2歳ですから、立派な成犬です)、学生の頃ほど『何かを書く』という行為をしなくなりました。やはりパソコンで打った方が早い、というのが一番の理由ですが、何よりも授業中にノートを取る等の行為がゼロになったという点も大きいでしょう。
しかし、私は今でも文房具オタクです。子供の頃よりもグレードアップしましたが。○万円の万年筆も5本持ってますし、○千円のボールペンも3本持ってますし、シャーペンはほとんど使いませんが、マニアックに0.9mmの物を使用しています。芯を売っている所を探すのに一苦労です。ブランドはウォーターマンやパーカー等を愛用しています。別にこだわっている訳ではありませんが、文房具オタクの私曰く、日常業務におけるボールペンはパーカーが一番使い易いです。万年筆は「太字の殴り書き」ならばウォーターマン、精密な字でお手紙などを出す時はパーカーかパイロットが良い様です。様々な物を試した結果言っていますので、自信はありますが、あくまでも個人的見解ですので、抗議しないで下さい
所詮、イヌの言っている事ですし。

さて、先日図書館に行く用事があり、必要な本を持ち出して、閲覧用の机を捜し歩いていました。勉強している高校生がいます。「んー、懐かしいね。自分も高校生の頃は色々な所で勉強していた物だった。図書館なんかにも良く来ていた・・・」と思っている途中で、高校時代に図書館なんかに来た事はなかった自分を思い出しました。どうやら適当にファルスメモリーされていたようです。
で、その高校生を見てびっくりした事。
男の子だったのですが、どうやら文房具はえんぴつ一本しか持っていないようです。
ワイにはこれ一本で十分なんや!」などとパタパタと旗めくティーグラウンドで笑顔でウィンクしながらガッツポーズをしている、プロゴルファー猿の顔が頭を過ぎりました。トンボ鉛筆のHBでした。先が丸まったえんぴつで、一生懸命書いています。おや?消しゴムも無いようだ。あ、やっぱり手でコスルのか・・・、鉛筆削りも無いから、書けなくなったら今日の勉強は終わりだな、などと思いながら、勉強している内容を確認してみると、円の面積を求めていましたね。えーと、直径12センチの円の面積を求めていたんです。一生懸命計算しながら。何度もノートに繰り返して。いや、間違ってましたけど

あまり文房具にこだわる人は成績が良くない可能性が高いが、あまりにこだわらない人も成績良くなさそう、ということで。